購入意欲を低下させない顧客満足度アップの心理を学ばnet
選択肢の多さが満足度の低下を招いている
選択肢がなければ人生は耐え難い。
選択肢が増え、
現在のような顧客本位の文化になれば、
それにともなう自主性、支配力、
解放感は強大なプラス効果になる。
ところが選択肢が増え続けると、
マイナス効果があらわれるようになる。
その状況が進めば、
マイナス効果が拡大して負担になる。
そうなると選択の自由ではなく、
不自由である。
(中略)
これから取り上げるのは、教育、キャリア、
友情、セックス、恋愛、子育て、宗教など、
人生のあらゆる領域で直面する選択である。
確かに選択によって人生は充実する。
自分の運命をコントロールできるようになるし、
ほぼ100%自分が望む状況を手に入れられる。
選択は自主性の基本要件であり、
幸福の根源でもある。
健全な人間は、自分の人生の
方向性を決めたいと思っている。
また、決めるべきだ。
しかし、“一定”の選択肢の存在が
望ましいからと言って、選択肢が
“増えれば”よいというわけでもない。
これから説明するように、
選択肢が過剰になれば代償が生じる。
(中略)
現在、多くの人は選択の自由が
広がっているにもかかわらず、満足度は
ますます低下しているのではないだろうか。
その原因を説明し、
対応策を示すのが本書の目的である。